メタボ撃退!胆汁酸ダイエットで代謝をアップさせる方法

あなたが今まで生きてきた中で、「胆汁酸」という言葉をあまり耳にしたことないんじゃないでしょうか?
じつはこの胆汁酸。ダイエットと深い関係があって、「胆汁酸ダイエット」という方法で生まれたんです。
その胆汁酸ダイエットとは、一体どんな方法なのでしょうか?そもそも、どんな効果があるのでしょうか?
分かりやすくご紹介していきますので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。
もくじ
「胆汁酸」って何?働きは?
あまり聞きなれない「胆汁酸」。いったい何なんでしょうか?
その正体は、体内で消化吸収を助ける働きがある黄褐色の物質で、肝臓でコレステロールから作られ、胆のうを介して小腸で働いています。
アメリカで肥満の治療薬として利用されていて、メタボを解消できると注目を集めているんです。
また、日本では慶応大学の渡辺光博先生が、胆汁酸を利用したダイエット法や治療法の開発を続けているんですよ。
胆汁酸ダイエットの仕組み
胆汁酸は何度も再利用される特性があり、再利用を繰り返すうちに働きが悪くなります。
胆汁酸ダイエットでは、再利用を繰り返した古い胆汁酸を便と一緒に排出させ、新しい胆汁酸の分泌を促進していきます。
そうすることで、胆汁酸の働きをいつもベストな状態に保つことができます。そして、胆汁酸の働きが活発な身体は、痩せやすくなるといわれているんですよ。
なぜ痩せる?胆汁酸ダイエットの効果
なぜ、胆汁酸の働きが活発になると痩せやすくなるのでしょうか?胆汁酸ダイエットの具体的な効果について見ていきましょう。
内臓脂肪が減る*1
メタボの原因の一つの「内臓脂肪」。お腹をポッコリさせるだけじゃなく、生活習慣病を引き起こしたりする厄介な脂肪です。
胆汁酸ダイエットは、この内臓脂肪を減らす効果があります。なぜなら、胆汁酸が内臓脂肪を身体の外へ排出してくれるからなんですよ。
*1:内臓脂肪とは、腸間膜脂肪などの内臓周辺に存在する脂肪組織です。
基礎代謝アップで痩せやすくなる*2
胆汁酸は、消化吸収を助けるだけじゃなく、筋力のアップを助ける働きもあります。
つまり、胆汁酸ダイエットをすれば体内の筋肉量が増えやすくなるということ。
そして基礎代謝が上がり、エネルギー消費量も自然と増えて痩せやすくなるんです。
*2:基礎代謝とは生命維持に必要な最低限のエネルギー量です。
血糖値をコントロール
あなた身体は、食事をして血糖値が急上昇すると、インスリンが過剰に分泌されて、体脂肪がたまりやすくなります。*3
胆汁酸ダイエットは、そんな血糖値が上がり過ぎないようコントロールできるので、食事をしても太りにくくなるんですよ。
*3:インスリンは、ブドウ糖をすぐ使える貯蔵エネルギー(グリコーゲン)に変えるホルモンです。
褐色脂肪細胞を活性化させる
あなたの身体の肩甲骨まわりや脇の下にある「褐色脂肪細胞」。体温保持のために熱を発生させる働きがあり、褐色脂肪細胞が活発になれば消費エネルギーが増えます。
でも歳を重ねるごとに、体内の褐色脂肪細胞の数が減少して働きも悪くなります。
胆汁酸ダイエットは、そんな褐色脂肪細胞を活性化させる効果があり、基礎代謝を上げることができるんです。
便秘の解消
腸の中の胆汁酸は、一緒にいる脂質をカプセルのように包み込みます。
そして、腸の壁に油がつくのを防いでくれるので、腸内がキレイになって環境が良くなります。
胆汁酸ダイエットをして、胆汁酸がどんどん脂質を包み込めば、便秘などのお腹の不調を解消できるんですよ。
どれが好み?胆汁酸ダイエットのやり方
あなたの身体は、活発な胆汁酸を増やすことで痩せやすくなります。そのためには、衰えた古い胆汁酸を便と一緒に身体の外へ出さないといけません。
そこで、この胆汁酸ダイエットのやり方にチャレンジしてみませんか?
どれか1つをするだけでも効果がありますので、ぜひ、お気に入りのやり方で始めてみましょう!
胆汁酸を増やす食材を食べる
活発な胆汁酸を増やすには、毎日の食事を改善するだけでも効果があります。
そのオススメの食材が「食物繊維が多い食材」。とくに、水溶性食物繊維が多い食材を食べましょう。
水溶性食物繊維は、腸内の古い胆汁酸を包み込み、便と一緒に身体の外へ出すことができるんですよ。
オススメの食材は「こんにゃく」。こんにゃくに含まれる「グルコマンナン」という水溶性食物繊維は、古い胆汁酸の吸着効果が高いといわれています。
腸もみマッサージをする
古い胆汁酸を便と一緒に出すために、「腸もみマッサージ」をするのも良いでしょう。
腸もみマッサージとは、腸の流れに沿ってマッサージをして、排便力を高めるマッサージ法です。
大腸内の便を、どんどん押し出すイメージでマッサージすれば、古い胆汁酸を一気に追い出せます。
誰でも簡単にできるのでオススメですよ!
杜仲茶を飲む
杜仲茶は、中国原産の「杜仲の葉」から作られたお茶です。
杜仲茶に含まれる成分が、ダイエットや糖尿病にも良いということで、ブームになったこともありました。
胆汁酸ダイエットでは、この杜仲茶も効果があるといわれています。杜仲茶の「アスペルロシド」が、胆汁酸の分泌を促進してくれるんですよ。
一部では「杜仲茶はまずい」といわれていますが、一度、飲んでみてはいかがでしょうか?
ウルソデオキシコール酸の効果は?
胆汁酸ダイエットでは、「ウルソデオキシコール酸(以下ウルソ)を飲むと良い」というのを見かけます。
ウルソとは胆汁酸の一種で、飲むと胆汁酸が増えるということで、二日酔い用の薬として飲まれています。
でもウルソは薬。サプリでもないので、ダイエットとして服用するのやめるべきだと思います。
活発な胆汁酸が少ないなら、まずは古い胆汁酸を出しましょう。これが、胆汁酸ダイエットの正しいやり方です。
胆汁酸ダイエットの気になる口コミは?
胆汁酸ダイエットの口コミについて、いろいろ探してみましたが、有用な口コミは1件しかありませんでした。
でも貴重な口コミです。ぜひ参考にしてくださいね。
昨日ようやく胆汁酸ダイエットの腸もみのやり方がわかったのでやってみたら今朝どえらい軟便デター
においが独特だったのでたぶんこれは胆汁酸出てますわ
がんばろう— としきん (@toshikin3) March 16, 2015
胆汁酸ダイエットって面白い!
胆汁酸ダイエットは、身体の活発な胆汁酸を増やすことが目的のダイエット法でしたね。
「増やす」というと、だいたいが新しいもの取り入れるイメージがあります。
でも、胆汁酸ダイエットではイキの良い胆汁酸を取り入れる前に、まずは古いものを捨ててスペースを作る。
まるで流行りの「断捨離」のようで面白いなと思いました。
人生だけじゃなく、ダイエットも断捨離をしながら続けたら、意外な効果に巡り合うかもしれませんね。
今日も最後まで見ていただき、ありがとございました。
参考文献
- からだにいいこと2019年1月号(祥伝社)
- ダイエット検定1級テキスト(ダイエット健康協会)
- ダイエット検定2級テキスト(ダイエット健康協会)
- 血糖値 | e-ヘルスネット(厚生労働省)