褐色脂肪細胞を活性化する方法4選/食べても太らない体に!

あなたのまわりに「食べても太らない人」いらっしゃいますか?
自分は食べたら食べた分だけ太るのに、なぜ食べても太らないのか不思議ですよね。食べても太らない理由…。それは体のある秘密にあります。
その秘密とは「褐色脂肪細胞」。体に褐色脂肪細胞が活性化していれば食べても太らない体になり、逆に衰えていると食べた分だけ太ってしまうんです。
そのため、食べても太らない体づくりや、ダイエットを成功させるためには、褐色脂肪細胞を活性化させることが大切なんですよ。
ということで今回は、食べても太らない体になるための褐色脂肪細胞を活性化する方法をご紹介します。
もくじ
褐色脂肪細胞とは?
そもそも褐色脂肪細胞とは一体何なんでしょうか?
もしかしたら「脂肪細胞」という名前から、肥満の原因となる体脂肪と一緒に思われるかもしれませんね。
そこで、まずは褐色脂肪細胞についてみていきましょう。
余分な脂肪を熱に変える褐色脂肪細胞
脂肪細胞とは、体脂肪そのものなのではなく、脂肪の
- 合成
- 分解
- 蓄積
の3つを行う細胞のことをいいます。
そんな脂肪細胞には「白色脂肪細胞」と、今回ご紹介する「褐色脂肪細胞」の2種類があります。
白色脂肪細胞は、私たちが食べ過ぎて余分と摂ってしまったカロリーを、脂肪として体にためる働きがある脂肪細胞です。
そのため体内の褐色脂肪細胞が活性化すれば、余分な脂肪がどんどん熱に変わって体にたまりにくくなります。
その結果、食べても太らない体になりますし、代謝が上がってダイエットしやすくなるんですよ。
褐色脂肪細胞は刺激される活性化する
でも、私たち人間がもっとも褐色脂肪細胞が多い時は「新生児」の時といわれていて、歳を重ねるにつれて減少するといわれています。
加齢により太りやすくなるのは、褐色脂肪細胞の減少も原因の1つです。
体内に存在する褐色脂肪細胞は、新生児の時には100gほどあるのに対し、成人になると40g程度まで減るそうです。
そこで褐色脂肪細胞を少しでも活性化するには、褐色脂肪細胞を刺激することが大切。褐色脂肪細胞は刺激されると、働きが活発になるんです。
つまり、褐色脂肪細胞を活性化する方法とは、褐色脂肪細胞を刺激をするということを指すんですよ。
特定の場所にしかない褐色脂肪細胞
刺激されると活性化する褐色脂肪細胞ですが、じつは全身に存在するのではなく、体のある特定の場所にしか存在しません。
その特定の場所とは、次のとおりです。
- 首まわり
- 肩甲骨まわり
- 脇の下
- 心臓
- 腎臓付近
つまり、この5か所を刺激をすることで、褐色脂肪細胞を活性化することができるんですね。
とくに、最も褐色脂肪細胞が多く存在しているのが「肩甲骨まわり」です。
「とにかく早く褐色脂肪細胞を増やしたい!」「ダイエット効果を上げたい!」という方は、肩甲骨まわりを刺激すると良いんですよ。
褐色脂肪細胞を活性化する方法
さて、ここまで褐色脂肪細胞についてご紹介してきましたが、いかただったでしょうか?
ここからは、褐色脂肪細胞を活性化する方法をご紹介します。とても簡単な方法ですので、ぜひ今日から始めて「食べても太らない体づくり」を始めましょう!
1.肩甲骨まわりをストレッチする
先ほどご紹介したように、肩甲骨まわりには褐色脂肪細胞が最も多く集まっています。
最初にご紹介する方法は「肩甲骨を動かすストレッチ」です。肩甲骨まわりの褐色脂肪細胞を刺激できるため、褐色脂肪細胞を活性化できます。
次の動画をご覧ください。
この動画では、肩甲骨まわりの褐色脂肪細胞刺激するストレッチが紹介されています。動画の中で紹介されているストレッチは
- 壁に手のひらと肘をつけて行うストレッチ
- 両手を背中の後ろで組むストレッチ
の2つで、次の手順で進めていきます。
- 壁に平行になるように横に立つ
- 壁に近い側の手のひらと肘を、壁の肩よりも少し高い位置につける
- 壁側の足を、そのまま一歩前へ足を踏み出して5秒間キープする
- 踏み出した足を元へ戻す
- 手順3~4を3~5回繰り返し、反対側も同様に行う
- 床にあぐらをかいて座り、両足の裏を合わせる
- 背筋を伸ばし、両手を背中の後ろで組む
- 上半身を前に倒し、組んだ両手を上に挙げる
- 両手を右に倒して5秒キープする
- 両手を左に倒して5秒キープする
以上となります。
実際にこのストレッチをしてみると、ストレッチを終えた頃には背中がカッカして熱くなってきます。
それだけ肩甲骨まわりのストレッチは、褐色脂肪細胞を刺激して活性化する効果ががありますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
2.首をストレッチする
続いてご紹介する褐色脂肪細胞を活性化する方法は、首のストレッチです。
首は、肩甲骨まわりに次いで褐色脂肪細胞が最も多い場所で、その首をストレッチすることで、首まわりの褐色脂肪細胞を刺激することができます。
次の動画をご覧ください。
この動画では、首から肩のラインをほぐし、肩こりの解消にも効果があるストレッチが紹介されています。
手順は次のとおりです。
- 首を右に曲げ、右手を頭に添えてさらに曲げて10~15秒キープする
- 首を左に曲げ、同様にストレッチする
- 左手を背中に回し、首を右斜め下に曲げて右手を頭に添えてさらに曲げ、10~15秒キープする
- 右手を背中に回して首を左斜め下に曲げ、同様にストレッチする
- 首を前に曲げ、両手を頭に添えてさらに曲げて10~15秒キープする
- 首を右に回して左手をあごに添え、10~15秒キープする
- 首を左に回し、同様にストレッチする
以上となります。
動画を見ていただけると分かりますが、このストレッチはイスに座りながらでも、立ってでもできます。
そのため自宅はもちろんのこと、会社などの外出先でも簡単に行えます。
褐色脂肪細胞は刺激すればするほど活性化しますので、仕事の休憩中や空いた時間などに、首まわりのストレッチをしてみてはいかがでしょうか?
3.ペットボトルを使って冷やす
ここまでは、体を動かすことで褐色脂肪細胞を刺激して活性化する方法をご紹介してきましたが、次の刺激する方法は「温度」を利用します。
ペットボトルに水を入れて凍らせて、褐色脂肪細胞が多い場所にあてる方法です。
詳しい手順は、次のとおりです。
- ペットボトルに水を入れて冷凍庫で凍らす
- 凍らしたペットボトルをタオルで巻く
- ペットボトルを「肩甲骨まわり」「首まわり」「脇の下」にあてて冷やす
以上となります。なお、この方法には以下の注意点があります。
- ペットボトル一杯の水を入れて凍らすのはやめてください。ペットボトルが破裂する恐れがあります。
- タオルをしっかり巻きましょう。そのままだと、凍傷を起こす恐れがあります。
これらの注意点を守って、褐色脂肪細胞を刺激しましょう。
ただ、このペットボトルを使って冷やす方法には難点があります。冬のような寒い季節にするのはちょっと辛いですよね。
そこで、もし寒い季節にこの方法を行う際は、お風呂に入る直前など体を温める前に行いましょう。
4.シャワーで温冷浴をする
最後にご紹介する方法は、シャワーを使用する「温冷浴」です。
さらに温冷浴は血流が良くなるだけじゃなく、褐色脂肪細胞を刺激して活性化することもできます。先ほどのペットボトルと同じで、温度を利用します。
私たち日本人は、毎日お風呂に入る習慣があるので、とてもお手軽な方法なんですよ。
手順は次のとおりです。
- 40℃のシャワーで「肩甲骨まわり」「首まわり」「脇の下」などを20秒間温める
- 20℃のシャワーで「肩甲骨まわり」「首まわり」「脇の下」などを20秒間冷やす
- 手順1と2を交互に5回ずつ繰り返す
以上となります。
ただ寒い季節ですと、20℃のシャワーを体にかけると体の負担になってしまいます。
ぜひお風呂に入った際は、温冷浴をして褐色脂肪細胞を活性化させましょう。
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[blogcard url=”https://fleurandolive.com/scapula”まとめ
いかがだったでしょうか?
同じような食事をしているのに、食べても太らない人と太ってしまう人の差は、体内の褐色脂肪細胞の状態によります。
食べても太らない人の体の褐色脂肪細胞は、とても活発な状態なんですね。
今回ご紹介した褐色脂肪細胞を活性化する方法は、そんな加齢によって衰えた褐色脂肪細胞の働きを活発にできます。
つまり、あなたも食べても太らない人になれるということなんですよ。
ぜひ今回の方法を実践して、少しでも褐色脂肪細胞を活性化させ、ダイエットに役立てましょう!