女性に多い反り腰の治し方6選/改善すればぽっこりお腹解消?

ぽっこりお腹になると、お腹がひときわ飛び出た状態になるため、ウエストラインが崩れてもう最悪ですよね。
そんなぽっこりお腹になる原因の1つに「反り腰」というものがあります。
反り腰になるとお腹が突き出た状態になるため、食生活を見治したり腹筋を鍛えても、ぽっこりお腹を解消できないんですよ。
では、どうしたら反り腰を改善できるのでしょうか?
そこで今回は、改善すればぽっこりお腹の解消にも役立つ「反り腰の治し方」についてご紹介します。
もくじ
反り腰とは?
反り腰とは、名前のとおり「弓のように腰が反っている状態」のことを指します。
姿勢がS字になる
反り腰ではない正しい姿勢で直立すると、その姿を横から見ると
- 頭
- 胸
- お腹
- 腰
- 膝
- 足首
が一直線になります。
ですが反り腰になっているとそうはいきません。次の画像をご覧ください。
アゴが少し上に上がり、胸は前に突き出て、それにつられてお腹も前に出ます。逆にお尻が後ろへひいた状態になります。
また猫背になるとお腹が突き出た状態になり、腰が反った状態になります。
この体の状態がイメージができない方は、「S字」をイメージされると良いと思います。背中から腰、そしてお尻にかけて反った状態になるんですよ。
出っ尻鳩胸とも呼ばれる
なぜこのような姿勢になるかというと、反り腰の状態で立つには、胸とお尻を前後に大きく突き出さないと、体のバランスが取れないからなんですね。
また先ほどの画像にあったように、胸を前に突き出した状態ではなく、一見まっすぐな姿勢なのに、お腹が前に出て背中が丸くなる状態も反り腰になっているといえるんですよ。
腰痛にもなる!反り腰が及ぼす体への影響
では、もし反り腰になると、体にどのような影響が予想されるのでしょうか?その私たちの体に及ぼす影響について、詳しくご紹介します。
骨盤が歪みぽっこりお腹になる
先述したように、反り腰になるとぽっこりお腹になる恐れがあります。その理由は、反り腰になって骨盤が歪むことにあります。
骨盤は体の中心に位置し、上には胃や腸などの大切な内臓がのっています。骨盤はその内臓の受け皿のような働きをしています。
骨盤が開くということは、骨盤の中央にスペースができるということ。そのできたスペースに内臓が入ってしまい、内臓の位置が下がってしまいます。
その結果、内臓の位置が下がることで下腹部を圧迫して膨らむため、ぽっこりお腹になってしまうんです。
下半身太りになる可能性も
反り腰による骨盤の歪みは、骨盤まわりの血液やリンパの流れを阻害してしまいます。
でも骨盤が歪むと、その流れが悪くなるんですね。さらには、下半身の血液やリンパが再び上半身に戻る流れも悪くなるんです。
その結果、下半身に老廃物がたまりやすくなるため、むくんで下半身太りになります。しかも老廃物と脂肪が結合して、「セルライト」ができる恐れもあるんです。
また反り腰になると、足が前後に開きにくくなるので、足の筋肉が衰える恐れもあります。
すると「太もも」「お尻」「下腹部」に脂肪が付きやすくなるため、下半身太りになるんですよ。
腰痛になって生活が大変になる
反り腰は、腰骨が反った状態になるため、かなりの負担が腰骨にかかります。そのため、腰痛を引き起こす可能性が高くなります。
腰は私たちの体の中心に位置します。そのため腰痛になると、普段の生活が大変になってしまいます。
さらに腰をかばうことで、体の他の部分にも負担になるので、さらなる体の歪みを引き起こしてしまいます。
もし、あなたが慢性的な腰痛に悩んでいるのなら、その原因は反り腰にあるかもしれません。
なぜ女性に多い?反り腰になる原因
そもそも、どうして反り腰になってしまうんでしょうか?しかも、反り腰が女性に多いのも気になりますよね。
そこで、反り腰になる原因についてご紹介します。
イスに座っていることが多い
デスクワークなど、1日の生活の中でイスに座っていることが多いと、反り腰になりやすいといわれています。
体には背骨と骨盤、そして股関節をつなぐ「腸腰筋」と呼ばれる筋肉があります。
普段から立っている時間と座っている時間がバランスがとれていると良いのですが、座っている時間が長いと、腸腰筋衰えて収縮してしまうんですね。
もし、あなたがぽっこりお腹や腰痛などに悩んでいて、1日の生活でイスに座っている時間が多いなら、反り腰を疑ってみてはいかがでしょうか?
足をあまり上げずに歩く
先ほど「立っている時間と座っている時間がバランスがとれていると良い」とご紹介しましたが、立っていても歩き方に問題があると、反り腰の原因になってしまいます。
その問題の歩き方とは、「足をあまり上げずに歩く」こと。じつは、足をあまり上げずに歩くと、腸腰筋を使わなくなってしまうんです。
腸腰筋を使わなければ、収縮して腰骨の反りが大きくなり、反り腰になってしまいます。
逆に、足を高く上げれば上げるほど腸腰筋を使うようになるため、反り腰になる可能性が低くなります。
女性が反り腰になりやすい原因はハイヒール?
女性は反り腰になりやすいといわれています。その原因は、女性が反り腰になりやすい歩き方をしているからなんです。
とくに、ハイヒールを履いた時の歩き方が原因となって、反り腰を招ねいてしまうんです。
じつはこのような歩き方も、腸腰筋を使わない歩き方。だからハイヒールを履く機会が多い女性は、反り腰になりやすいんです。
ちなみに、ヒールが高ければ高いほど、反り腰になる可能性が高くなるんだそうです。
反り腰になっていないかチェックしてみよう
さて、ここまで反り腰についていろいろご紹介していきましたが、あなたご自身が反り腰になっていないか気になっていませんか?
じつは、反り腰になっていないか簡単にチェックする方法があります。その方法とは、壁を背にしてまっすぐ立ち、次の手順で行います。
- 壁を背にして、壁から5cm離れた位置にかかとを置いてまっすぐ立つ
- 頭、背中、お尻を壁にピッタリ付ける
- 壁と腰の隙間に片手が入るかどうか確認する
以上となります。
もしこの時、壁と腰の隙間に片手がすっぽり入ったら、あなたは反り腰になっている可能性が高いといえます。
そして、その隙間が大きければ大きいほど、酷い反り腰ということになります。
もしあなたが反り腰になっている可能性があるのなら、これからご紹介する反り腰の治し方で改善しましょう!
一発改善!簡単な反り腰の治し方
それでは、反り腰の治し方を6つご紹介します。気にいった治し方がありましたら、ぜひチャレンジして反り腰を改善しましょう!
1.体を丸める反り腰改善ストレッチ
最初にご紹介する治し方は、体を丸めて床をゴロンゴロンするだけの、簡単な反り腰改善ストレッチです。
体を丸めることで、反っている腰骨をストレッチして矯正できるんですよ。
手順は次のとおりです。
- 床に仰向けの状態で寝る
- 両膝を両手で抱える
- 手順2の状態を1分間キープする
- お腹に力を入れながら、体をゆりかごのようにゴロンゴロンと何回かゆらす
以上となります。
この治し方は、腰痛持ちの方にとってとても気持ち良く、反り腰が伸びるのを実感できます。
ちなみにフローリングのような硬い床の上でストレッチをすると、背骨があたって痛みを感じますので、じゅうたんの上や柔らかいマットを下に敷いて行いましょう。
2.反り腰を改善できる体幹トレーニング
こちらの動画の治し方は、反り腰を改善できる体幹トレーニングです。
体幹トレーニングというと、体の奥深くになるインナーマッスルを鍛えるトレーニングとして有名ですよね。
じつは、腸腰筋もインナーマッスルで、体幹トレーニングをすれば腸腰筋を鍛え、反り腰を改善できるようになっているんですよ。
手順は次のとおりです。
- 床に片膝をついて反対の足は前に出し、両膝を90度に曲げる
- 両手をあわせてまっすぐ前に伸ばし、背筋も伸ばす
- 腰を前に出すように前に出した足に体重をかける
- 伸ばした両手をまっすぐ上に伸ばして顔も上に向ける
- 手順4の状態を5秒キープする
- 手順2~5を3~5回繰り返し、足を入れ替えて同様に行う
以上となります。
この治し方を行う際、無理して体を反らし過ぎると、腰を痛める恐れがありますので、無理しない範囲で行ってください。
3.ラクダのヨガポーズで反り腰改善
ヨガは、体の歪みを改善するにとても効果的な方法です。
もちろん反り腰の改善にも効果的で、この動画のラクダのようなポーズをとるヨガは、とくにオススメの治し方なんですよ。
手順は次のとおりです。
- 床に両膝をついて立って両手をお尻にあてる
- お尻を引っ込めるように、少しだけお尻を前に押し出す
- ゆっくり息を吐きながら上半身を後ろへ倒してキープする
- 正座をする
- 上半身を前に倒し、おでこを床に付けた状態をキープする
以上となります。
こうすることで、腰の前面と裏面を伸ばすことができるので、反り腰を改善できるんですね。
動画内でも説明されていますが、上半身を後ろに倒す時に腰を曲げて倒すと腰を痛めてしまいます。
上半身を後ろに倒す時は、腰の前面を伸ばすイメージで倒していきましょう。
4.反り腰改善体操
続いての治し方は、今回ご紹介する中でいちばん簡単な治し方で「反り腰改善体操」といいます。
なぜいちばん簡単かというと、先述した「反り腰のチェック」のやり方でご紹介した姿勢から、腰を壁に押し当てるだけだからなんです。
手順は次のとおりです。
- 壁を背にして立つ
- かかと・お尻・肩甲骨・後頭部を壁につける
- 両手をお腹にあてる
- お腹をへこませながら腰を壁に押し付け、10秒間キープする
- 腰を元へ戻す
- 手順4~5を3セット行う
以上となります。
反り腰の状態は、壁に背を向けてまっすぐ立った時に、腰と壁の間に大きな隙間ができます。
その隙間をなくすように腰を壁に押し当てることで、反り腰の改善につながるんですよ。
一見地味な治し方ですが、実際にやってみると気持ち良く、腰が伸びるのを感じられますよ。
5.座って反り腰を改善する方法
こちらの動画で紹介されている反り腰の治し方は、ゴムボールのようなボールを2つをお尻の下に敷き、座るだけの簡単な治し方です。
手順は次のとおりです。
- あまり柔らかくないイスなどの上に座る
- 左右の座骨の真下にボールを敷く
- 胸を張って背筋を伸ばし、お尻を前後左右に動かす
以上となります。
これを1日だいたい5分間毎日続けると、反り腰の改善効果た高まるんだそうです。
デスクワーク中の休憩時でも良いですし、テレビを見ながらでも簡単にできますので、早速ボールを2個用意してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
6.股でボールを挟んで腰を動かす改善法
最後の治し方は、股でボールを挟んで腰を前後に動かし、そして反り腰の改善につなげる治し方です。
新体操の競技で使われるようなボールを股に挟むことで、O脚の改善も期待できるんですよ。
手順は次のとおりです。
- 膝よりも少し上の位置でボールを挟む
- 背筋を伸ばす
- ゆっくり腰を、前に出したり後ろへ引いたりろ繰り返す
以上となります。
この治し方は、腰を伸ばしたり縮めたりでき、さらには腰まわりの筋肉を使うことができます。
その結果、反り腰やO脚の改善だけじゃなく、下腹の引き締めやヒップアップの効果も期待できます。
腰まわりの筋肉は意識しないとなかなか使わないので、この治し方で腰まわりの筋肉を使う習慣を身に付けましょう。
反り腰の改善できる座り方
反り腰になる原因の1つに、骨盤の歪みがありました。その骨盤の歪みは、座り方ひとつで引き起こされます。
例えば
- 足を組む
- 浅く腰かけ、背もたれにもたれる
- 猫背
といったような座り方は骨盤に歪みをもたらすので、上記のような座り方をしているなら改善が必要です。
そこで次の2つのポイントを押さえてイスに座りましょう。
- 足を組まない
- 背筋を伸ばす
このように座ることで骨盤矯正できますので、反り腰の改善や予防につながります。
ひどい反り腰の場合は医療機関へ
あまりにもひどい反り腰になると、いまご紹介した治し方では改善できない場合があります。その時は、医療機関で症状を診てもらうことをおすすめします。
反り腰を診てもらえる医療機関というと
- 整形外科病院
- 整骨院
の2つ。このどちらかに行くことになります。
ただ、整形外科医院に行っても、シップや痛み止めをもらうだけで、根本的な解決にならないこともあります。
そこでまずは整形外科医院に行き、満足な結果が得られなければ整骨院に行くと良いですよ。
実際にこれで反り腰が改善した方もいらっしゃいます。
ぽっこりお腹の解消に役に立つ関連記事
ぽっこりお腹を解消するには、反り腰の改善だけが方法じゃありません。
次の記事では、反り腰の改善以外のぽっこりお腹の解消に役立つ方法を紹介していますので、ぜひチャレンジしてみませんか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
私たちは普段、何気なく生活していると、知らず知らずに姿勢を崩してしまっています。その結果、体が歪んでしまい、体に悪影響を及ぼしてしまいます。
今回ご紹介した反り腰も、姿勢の崩れが原因で起こる体の症状。反り腰は、ぽっこりお腹や下半身太り、腰痛まで引き起こしてしまいます。
ですので、あなたが反り腰になっていないか、壁に背を向けて立ってチェックしてみましょう。
もし反り腰になっているのなら、ご紹介した反り腰の治し方で改善していきましょう。どの治し方も、やってみると腰が気持ち良くなるので、満足していただけると思いますよ。